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全国総会@大分 第13分科会


7月8〜9日、大分県は別府市で開かれた全国総会に参加してきました。
千名を越す経営者が全国から集まりました。他県の方々との交流はまた楽しからずや、です。
総会の様子は個人ブログにアップしました。こちら
私は第13分科会
「経営理念」の追求が生み出した‘栗原発‘農商工連携 で勉強してきました。
以下、報告です。

宮城県栗原市、人口7万7千人。一年間で全体の約1割、5千人も人口が減っていくという少子高齢化、過疎化の深刻な地域で、何故、元気な企業足りえるのか。その裏には、宮城同友会の経営指針活動がありました。
この地域に宮城同友会登米栗原支部ができたのは、つい5年前、平成17年のことです。最初5社からスタート。その時に誘われて何の気なく入会したのが、報告者の佐藤さん(㈱ダイチ/漢方和牛の加工・販売)と高橋さん(㈲パレット/菓子製造販売)。ゴルフの遊び仲間だった二人が、同友会入会とともに経営者としての道を歩き始めたと言います。現状満足していた二人が、地域とともに自社の成長を意識し始めたのは何故なのか。
入会とともに経営指針に取り組んだ二人。指針作りの中で、6次産業に目覚めたと言います。川下(生産現場)から川上(消費者)まで物語のあるモノこそが支持される。1次産業(農業・畜産業)+2次産業(加工)+3次産業(販売)=6次産業。安心で安全な食品を産むためには、1次産業現場の協力と理解が必須と気づいた二人は、現場から、地域から変えていこうと活動を始め、平成20年に経営革新の承認取得。
その流れの中で、『農商工連携』取得を県の産業支援課からすすめられ、取得。3千万円の補助金を受けることができました。その申請の煩雑さや人件費を考えると手放しでは喜べないそうですが・・しかしながら、マスコミへのバブリシティーや超一流のデザイナーとの連携、ブランディング等、計り知れない相乗効果があるそうです。一企業ではとても有りえなかった新規取引先からのオファー。現在では、100万人を要するの巨大市場の仙台市を超え、市場を日本全体、そして世界まで見据えるようになったという二人。だからこそ、の元気印です。
宮城同友会では、経営指針づくりが盛んで、「入会したら指針づくりは当たり前」になっていると言います。ひるがえって埼玉同友会はどうでしょうか。「何で指針づくり??」という経営者も多くみかけます。かたや入会からたった5年で、指針づくり→経営革新→農商工連携と、流れるような成長ぶりをみせる報告者。何かを始めれば、縄を手繰り寄せるように次の何かが見えてくる。そんな先導役になりうる同友会活動ではないでしょうか。
(広報委員長 岡部千里 記)